2026年9月2日に行われた学力調査テストの英語についてです。
全体的に少し難しいテストだったと思います。出題者は、平均点が25点前後になることを想定して問題を作ったのではないかと感じました。
一部の問題について、解き方を解説したいと思います。
大問4
(1)は、語句の並び替え問題です。
この問題は、並び替える部分だけを見ても解けますが、前後の文章まで読むと、より正解を見つけやすくなります。
前後には、おおよそ次のような内容が書かれています。
「ニュージーランドは私の母国なんだ。だから〇〇〇。あなたはそこで何をするつもり?」
そして、並び替える語句は次のとおりです。
「to visit / can tell / I / a lot of places / you」
この「使用する英語」からある程度予想を立てる生徒も多いかと思います。
「訪れる / 伝えることができる / 私は / たくさんの場所 / あなたは(に)」
ここから英文の予想を立てることもできます。
では英語のルールに注目してみます。英語の文は基本的に「主語+動詞」の順番で作ります。
今回は「I」が主語でしょう。また「can」は「~できる」という意味の助動詞なので、その後ろには動詞の原形を置きます。
そのため、最初の「I can tell」まではほぼ確定です。
tellには「tell+人+内容」で、「人に内容を伝える・教える」という使い方があります。
今回は「人」に当たるのが「you」なので、
I can tell you
「私はあなたに教えることができます」
となります。
これは「主語+動詞+人+内容」と並ぶSVOOの文です。
残っているのは「a lot of places」と「to visit」です。
「places to visit」とすると、「訪れる場所」「訪れるとよい場所」という意味になります。「to visit」が後ろから「places」を説明している形です。
したがって、答えは次のようになります。
I can tell you a lot of places to visit.
「私はあなたに、訪れるとよい場所をたくさん教えることができます」
もう少し自然な日本語にすると、「訪れるとよい場所をたくさん教えてあげられます」という意味です。
なお、
I can tell you to visit a lot of places.
という並び方も、文法上は可能です。
しかしこちらは、「私はあなたに、たくさんの場所を訪れるように言うことができます」という意味になります。
前後の文章では、ニュージーランド出身の人が現地のおすすめの場所を教えようとしています。そのため、
I can tell you a lot of places to visit.
の方が、前後の内容に合っています。
また英語では「人に物や情報を与える」ときに、「動詞+物・情報+to+人」という語順になることがあります。この場合「to+人」は文の後半に置かれることが多くなります。
しかし今回は「to」がありません。tellには「tell+人+内容」という使い方があるため、「tell you」の語順になると考えられます。
このように並び替え問題では文法だけでなく、前後の文章から「どのような意味になるはずか」を考えることも大切です。
(2)の①は、「That’s right.」、「I see.」、「What’s up?」などの中から適切な表現を選ぶ問題です。
正解するためには、まずそれぞれの意味を知っておく必要があります。②についても、基本的な考え方は同じです。
それぞれの表現の意味が分かっていれば、前後の内容に最も合う日本語を選ぶ問題に近くなります。逆にいうと、それぞれの意味が分からなければ解きようがありません。
たとえば①の会話を日本語にすると、おおよそ次のようになります。
クリス「ニュージーランドは私の母国です。訪れるとよい場所をたくさん教えられます。あなたはそこで何をする予定ですか?」
リン「まだ決めていません」
クリス「〇〇〇。それなら、ロトルアを訪れてみるのはどうですか?マオリ文化で有名な場所です」
選択肢の意味は次のとおりです。
That’s right.
「その通りです」
I see.
「なるほど」、「そうなんですね」
What’s up?
「どうしたの?」、「最近どう?」
リンは「まだ決めていません」と答えています。
その上で、それぞれを当てはまてみれば答えは出てきます。
あなたはそこで何をするつもり?
まだ決めていません。
その通り。それなら、ロトルアを訪れてみるのはどうですか
なるほど。それなら、ロトルアを訪れてみるのはどうですか
どうしたの?それなら、ロトルアを訪れてみるのはどうですか
となるとここでは「I see.」が最も自然です。
このように選択肢の意味を覚えるのはまず大前提として、それだけでなく会話の前後が自然につながるかを確認することが大切です。この考え方はほかの会話文、さらには長文の問題にも使えます。
大問5
(1)の①は、「see」を適切な形に変える問題です。
問題文は次のようになります。
Some years ago, they were (see) in many aquariums.
これを日本語にしてみて自然なのは
「数年前、それらは多くの水族館で見られました」
となります。
そもそもですが、wereはbe動詞です。seeは一般動詞です。be動詞と一般動詞を並べて使用することはできません。
しかし中学英語では一緒に使っているように見える文法が2つあります。「進行形」と「受け身」です。つまりこの段階で答えは2つに絞られます。
「seeing」にするか「seen」にするかです。
「were seeing」とすると過去進行形になり、「彼らは~を見ていました」という意味になります。
しかしこの文では「それらが多くの水族館で見られた」のほうが自然です。つまり「受け身」です。
受け身は「be動詞+過去分詞」の形で作ります。そのためwereの後ろには、seeの過去分詞である「seen」を置きます。
②では、「They’ve」に注目します。
「They’ve」は「They have」の短縮形です。
現在完了は「have+過去分詞」の形で作ります。そのため、beを適切な形に変えると、beの過去分詞である「been」になります。
④では、「think」の前に「of」があります。
ofは前置詞です。前置詞の後ろには名詞に相当する言葉を置きます。動詞を置く場合は「動詞+ing」の動名詞にするため、「thinking」となります。
したがって、「of thinking」という形になります。
前置詞の後ろに動詞を置く場合は「動詞+ing」にするという問題は、テストでもよく出題されます。
(2)の①は、語句の並び替え問題です。
並び替える語句は次のとおりです。
「gives / it / homes / small fish」
空欄の前には「because」があります。
becauseは接続詞なので、その後ろには基本的に「主語+動詞」のそろった文が続きます。
選択肢の中で主語になれる可能性が高いのは「it」です。
そして主語が「it」のため、動詞は三人称単数現在の「gives」になります。
そのため最初の、
It gives
「それは与えます」
まではほぼ確定です。
残っているのは「small fish」と「homes」です。
giveには「give+人・生き物+物」で、「人や生き物に物を与える」という使い方があります。
そのため、答えは次のようになります。
It gives small fish homes.
「それは小さな魚たちにすみかを与えます」
この文は、「主語+動詞+人・生き物+物」と並ぶSVOOの文です。
学校の問題では、次のような英文がよく出てきます。
I give you a present.
「私はあなたにプレゼントを与えます」
これを「主語+動詞+物+to+人」の形にすると、次のように書き換えられます。
I give a present to you.
「私はあなたにプレゼントを与えます」
2つの文は基本的に同じ意味ですが、文型は異なります。
I give you a present.
SVOOの文
I give a present to you.
SVOの文
今回の選択肢には「to」がありません。そのため、「give+人・生き物+物」のSVOOを使い、
It gives small fish homes.
という語順になります。
SVOOと「動詞+物+to+人」の書き換えの関係を知っていると、この問題を解きやすくなります。
大問6
大問6は英作文が中心となります。
ここに関していうと、英作文の練習をしっかりしていないとなかなか難しいかもしれません。
単語を知っていることはもとより、文法も知っておく必要があります。
1つのテクニックとして、「全く同じにならなくても、近い意味になればよい」というものがあります。
たとえば①ですが、「暇なら、一緒に行きたい」とあります。そして該当の箇所の英語は
Can you come with me( ① )となっています。
日本語にすると「〇〇、あなたは私と一緒に来ることができますか?」といった感じとなります。
そこで簡単な回答の候補としては「もし時間があるのなら」となるかと思います。すると「if you have time」のようになればよいです。
「時間を持っている?」と思う人もいるかもしれませんが、全然問題ありません。もしくは「if you are free」でもよいでしょう。

