成績が伸びる生徒は「大事なこと」を意識的に覚えようとする

塾で生徒に勉強を教えていると、成績が伸びる生徒には、ある共通点があると感じることがあります。

それは、教わった大事なことを、自分から覚えようとする姿勢があるということです。

たとえば「ここは大事だから覚えてね」と伝えると、すぐにメモを取ったり、教科書に印を付けたりする生徒がいます。

一方で、同じ説明を聞いていてもとくに何もしない生徒もいます。

もちろん、メモを取らなくても覚えられるのであれば問題ありません。ただし経験上、その場ですぐに覚えられる生徒は非常に少ないと感じています。数年に一人の割合です。

大切なのはメモを取ること自体ではなく、教わったことを理解し、覚える必要があることを覚えようとする姿勢です。

勉強は「わからない」をなくしていくこと

勉強というものは、突き詰めればとてもシンプルなことだと思っています。

わからないことがあれば理解する。そして覚えるべきことは覚える。

そうやって一つずつ「わからない」をなくしていけば、少しずつ「わかる」が増えていきます。

反対にわからないことをそのままにしてしまうと、次の学習で困りやすくなります。とくに「積み重ね科目である数学や英語」では。

たとえば数学では、以前習った計算方法を使って新しい問題を解くことがあります。

英語でも単語や文法を覚えていなければ、英文を理解することが難しくなります。

つまり、一つの「わからない」が、次の「わからない」につながってしまうのです。

だからこそ、わからないことは、できるだけその場で解決してほしいと考えています。

当塾の学習スタイルも、そのために適していると考えています。

同じことを何度も習う機会は少ない

塾では、以前教えた内容を繰り返し説明することがあります。それ自体は問題ありません。

しかし、勉強は日々先へ進んでいきます。

たとえば高校入試では、一般的に中学3年間で学んだ5教科が試験範囲になります。

これだけ広い範囲を勉強しなければならないため、いつまでも同じ問題ばかりに時間をかけるわけにはいきません。

もちろん、復習したり、似た問題に取り組んだりする機会はあります。

しかし例えば学校では、過去の問題を振り返る機会は少ないです。授業時数が決まっており、どんどん先に進む必要があるためです。

そのため、次に同じような問題に出会うのが数カ月先になることもあります。もしかしたら学校では2度と扱わないことも。

一般的な授業型の塾でも同じことがいえます。

「過去のわからない」は基本的には自分で何とかするしかないのです。

だからこそ学校でも塾でも、「ここが大事」と言われたところは、できるだけそのときに覚える、もしくは意識的に復習しなければならないのです。

「大事」と伝えても行動が変わらないことがある

「ここが大事」と伝えても、その意味が十分に伝わっていないことがあります。

講師としては「今後も必要になる知識だから覚えてほしい」という意味で伝えています。

すると覚えようとする生徒がいる一方、何度伝えても行動が変わらない生徒もいます。

前述した通り、覚えるべきことを覚えることが大切です。それが成績を伸ばす近道です。

逆に覚えるべきところを覚えないと、たとえ長時間勉強したとしてもなかなか成績を伸ばすことはできません。

覚え方を伝える

当塾でも勉強しているのになかなか覚えられないという生徒はいます。

そういった生徒には、いくつか覚え方を説明します。

さまざまな方法があり、生徒によって異なりますが、その通りに行えば大体覚えることはできます。

教えた通りに行えば・・・の話ですが・・・。

最後に覚えるのは生徒自身

「塾で覚えるまで徹底的に勉強させればよいのでは?」

そのような考え方もあると思います。

繰り返しテストをしたり、暗記できるまで練習させたりする指導方法もあります。

ただ当塾では、何でも無理やり覚えさせればよいとは考えていません。

勉強は誰かに言われたことだけをこなすものではなく、自分で理解し、覚えようとすることが重要だからです。

塾としてわからないことは説明します。覚え方がわからなければその方法も教えます。

しかし講師が生徒の代わりに覚えることはできません。

何度も説明し、覚える必要性を伝えても、最終的に覚えようとするかどうかは生徒自身にかかっています。

定期テストや高校入試の直前になって、以前習ったことを覚えていないと気づいても、残された時間ですべてを学び直すことはかなり難しいです。

だからこそ後になって困らないためにも、日頃から覚えることの大切さを意識してほしいと思っていますし、そこに重点を置いて伝えてもいます。

「ここが大事」と言われたら覚えてほしい

勉強はわからないことを理解し、必要な知識を覚えていくことの積み重ねです。

一度で理解できなくても構いませんし、覚えたことを忘れてしまうこともあるでしょう。

そのときは、もう一度勉強すればよいのです。

ただ教わったことを覚えようとせず、そのままにしてしまうのはもったいないと思います。

「ここが大事だよ」と言われたら、ただ聞いて終わるのではなく、次に自分で解けるようにしておく。

それを少しずつ積み重ねていくことが、成績を伸ばすための大切な一歩になると考えています。

この記事を書いた人
渡邉

1978年静岡県富士市出身。高校卒業後アメリカ留学。

帰国後、日本の大学を卒業。 大学卒業後、通信大学で小学校教員免許を取得しながら学習塾で講師として勤務。 教員免許取得後、小学校で3年間クラス担任として勤務。

その後、IT会社を経営しながら、大学での講演や国際学会での発表を行う。 事業の傍ら富士市内の学習塾にも従事し、教育には通算約20年以上携わる。

専門科目:小学校、中学(英語、数学)

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