静岡県の公立高校入試の数学はある程度出題パターンが決まっています。
以前の記事でもありますが、過去問を繰り返し解いて出題傾向を把握することで効率良く勉強することができます。
問題構成はほぼ決まっている
従来通りであれば大問は7つで構成され、出題される単元もおおよそ決まっています。
計算問題
毎年計算問題が6問出題されます。
既に過去問を解いている受験生は気付いているかもしれませんが、問題のパターンは限られています。
正負の計算、文字式、式の値、平方根、2次方程式が毎年出題されています。
過去問を解いてみて間違っている問題をどこが間違えたかを確認して解き直すことを繰り返せば、すぐに得点に結びつく大問になります。
逆をいえば、公立高校入試を受験する人は絶対に落とせないところです。
数学が苦手な受験生もまずはここから勉強するようにしましょう。
小問集合
3問あるうちの作図、確率はほぼ毎年出題されています。
もう1問は文字式や比例、反比例であることが多いですが、昨年度はことがらの逆と反例を示す問題が出題されました。
難易度自体は高くありませんが、今年度も出題されるかもしれないので復習はしておいた方が良いでしょう。
ここでは確率を正解しておきたいところです。
データの活用
昨年度は箱ひげ図が初めて出題されました。
難易度自体はそれほどではありませんが、四分位範囲や範囲の意味をしっかり理解しておくことが必要です。
今年も箱ひげ図が出題される可能性があるので、読み取りができるようにしておきましょう。
連立方程式
単純に数字が書かれているだけではなく問題文が長いです。
問題文を読んでるうちにどんな式を作れば良いのか分からなくなる受験生もいるかと思います。
絵や図を書きながら問題文を読むなど、内容をしっかり理解しながら読んでいくことが必要となります。
空間図形
(1)、(2)は基本問題が出題されることが多いですが、(3)は毎年難易度が高い問題が出題される傾向にあります。
(1)、(2)は立体の角度、面積、体積などを求める問題が多く、出来れば正解しておきたい問題です。
関数
昨年度は会話形式で問題が出題されました。
今年度も同じようなパターンで出題される可能性もありますが、問われていること自体は例年とあまり変わりません。
問題文が長くても焦らず、何を聞かれているのか読み取れるようにしたいところです。
(3)は特に難易度の高い問題が出題されます。
高得点を目指していないのであれば、無理して取り組まなくても捨てて良い問題ともいえます。
証明問題
円に内接する図形を使った証明問題です。
過去8年間では相似5回、合同3回出題されています。
円周角の定理や平行線の性質などを駆使して解く問題で難易度が高い大問です。
上位校を狙う生徒以外は無理して頑張る必要はないでしょう。
しかし、上位校を狙う生徒であれば差が付くところなので正答を目指したい問題です。
入試対策は確実に取る問題と捨てる問題を見極めること
数学が得意な生徒で上位校を目指すのあれば、満点を目標に勉強していきます。
しかし、数学が苦手な生徒や上位校を狙わない生徒は入試対策という意味では全部解く必要はありません。
大事なことは、目標点のためにどこを捨てるかです。
大問1を全部正解すれば12点です。
確率と資料の活用が出来れば20点になります。
50点満点の半分25点を目標にしているのであれば、あと2問ほど自分が取れそうな分野を探して、その勉強に時間を割けば目標点に近づきます。
数学を受験するにあたり満遍なく勉強するのは時間の無駄です。
目標点に向けてその分野が確実に取れるように勉強した方が効率的です。
自分がどの問題で点数が確実に取れるか、もう少しで取れるのか、または捨てるのかを見極めるためにも過去問は繰り返し解くことが重要です。
間違えた問題は必ず解き直す
過去問を解いて間違えた問題は必ず解き直すようにしましょう。
そのまま別の過去問を解いて正解したとしてもたまたま正解した可能性の方が高いです。
どこでなぜ間違えたのかを確認して解き直して正解するまで解く。
これが一番重要です。
数学は毎年ほぼ同じ形式で出題されているので、過去問をしっかり勉強していればある程度の点数は取ることができます。
自分が取れる問題と捨てる問題を見極め、取ると決めた問題の過去問を繰り返し解いて志望校合格に向けて頑張ってください。
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