助動詞の後には「動詞の原形」!
これを覚えておいてください。何も疑問は持たず、とりあえず助動詞が出てきたらその後ろには動詞があるため、それは原形の形にしてください。
たったこれだけのことで、英語の理解度が全然変わります。
もう一度言います。
「助動詞の後は動詞の原形を置く!」です。
中学英語はルールを覚えるのが近道
中学英語は「ルールを覚えることが点数を上げる近道」です。
ある意味、数学に似ています。
数学の場合は、解き方に決まりがあり、また決められた公式を使うといったルールに従って計算を解いていきます。
中学英語も基本的には同じです。
今回のルールというのは、冒頭でも繰り返しお話しした「助動詞の後は動詞の原形を置く!」です。
疑問に思う気持ちはあるかもしれないが
なぜ助動詞の後ろの動詞は原形にしなければならないのか・・・。
このような疑問を持つ人もいることでしょう。
塾講師の立場から言うと、その疑問を考える必要はないと思います。
- なぜ三平方の定理の公式が$$a^2+b^2=c^2$$なの?
- なぜ日本語の「私」は英語で「I」となるの?
- なぜ人はこの世で生きているの?
と同じくらいの疑問です。
テストで高得点を取ってくる生徒の多くは、「これはこういうもの」と割り切って覚えています。つまり「ルール」として覚えているのです。
動詞の直前に助動詞を入れる
「助動詞の後は動詞の原形を置く!」というお話をしました。
それはつまり「助動詞は主語の後ろであり、動詞の前」ということです。
考え方としては、「動詞の前に助動詞を入れる」と覚えておいてもよいでしょう。
どうですか?
- 主語の後ろに助動詞がありますよね。
- 助動詞は主語の後ろですよね。
- 助動詞は動詞の前にありますよね。
要するにこういうことです。
そして文章にすると以下のようになります。
肯定文 | 「主語」「助動詞」「動詞の原形」 |
---|---|
疑問文 | 「助動詞」「主語」「動詞の原形」~? |
否定文 | 「主語」「助動詞」「not」「動詞の原形」 |
こんな感じになるわけです。
基本的にはこのルールを覚えておくと問題が解きやすくなります。
何それ?と思わず、この形で覚えてください。
正直それが楽ですし手っ取り早いです。
さてここまで助動詞のルールについてお話ししてきました。
ここからは「助動詞には何があるのか?」というお話をしていきたいと思います。
これは一覧で一気に覚えてしまったほうがよいでしょう。
中学で出てくる助動詞一覧
助動詞はまとめて覚えておいた方がよいと思います。
中学で出てくる助動詞は以下のものとなります。
- will
- would
- can
- could
- should
- may
- shall
- must
これらはすべて同じ動きをします。つまり同じルールで動きます。
そのルールとは冒頭でもお話ししている
「助動詞の後は動詞の原形を置く!」
ということです。
疑問文になれば助動詞は文章の先頭、否定文のときは助動詞の後ろにnotを付けます。
肯定文 | 「主語」「助動詞」「動詞の原形」 |
---|---|
疑問文 | 「助動詞」「主語」「動詞の原形」~? |
否定文 | 「主語」「助動詞」「not」「動詞の原形」 |
つまりこれです。
使う助動詞によってルールが変わるわけではない
使う助動詞によってルールが変わるということはありません。
willのときはこのルールで、canのときはこのルールで・・・といったことはないということです。
こう考えると少し楽になりませんか?全部同じことをしておけばよいのですから。
助動詞の後の動詞はなぜ原型?私なりの解釈
助動詞の後ろには動詞の原形を置くという話をしてきました。
ではなぜそうなるのか・・・。
私は言語学者ではないため、その正確な意味は知りません。というか知る必要がないと思っています。
ただ1つ理由を上げるとするなら、「助動詞は似た意味に置き換えることができます。そして置き換えたときも動詞の原形を使います。」
私の考えが合っているか間違っているかわかりませんが、私は生徒に以下のような説明をしています。
助動詞はtoで終わる英語に変化できる
助動詞というのは置き換え(言い換え)をすることができます。
たとえば「will」であれば「be going to」、「can」であれば「be able to」、「must」であれば「have to」に変化できます。
厳密にいうと、変化できるのですが意味は若干変わってきます。ただ教える先生によっては「同じ」として教えることがあります。
これを前提として、もう一度見てみます。
- will = be going to
- can = be able to
- must = have to
どの助動詞も「to」で終わっている形に変化していますよね。
toの後ろに動詞を置く場合には、基本原型になると習ったことはありませんか?
A=Bの関係 Aで通じるならBでも通じる
よってたとえば「be going toの後ろに動詞の原形を置く」のであれば、当然、「willの後ろには動詞の原形を置く」ということになるのです。
Bの後ろには原形
よって
Aの後ろは原形
このような理屈となります。
助動詞の前は主語 後ろは動詞
先日、並び替えの問題に悩んでいる生徒がいました。
正確に問題を覚えていませんが、以下のような問題でした。
( the park / go / can / to / you )
この問題を見た瞬間にわかることがあります。
まずこの文章が「肯定文」であり、なおかつ「can」が使われているということ。
助動詞を使った英文は「主語+助動詞+動詞の原形」の形となるため、「you+can+go」であるとの推測が立つわけです。
この推測が立つかどうかが非常に大切なのです。
よってこの問題の答えは
となるわけです。
疑問文が分からない場合はまず肯定文を考える
疑問文になってもルール通りです。
( the park / go / can / to / you /? )
助動詞が使われている疑問文ですので、「助動詞+主語+動詞の原形~?」の形になると推測できます。
よって
「Can you go~?」
といった文章になることが推測できます。
ただしなのですが、英語が苦手である場合、いきなり疑問文を考えることは難しいかもしれません。
そのようなときにはまず「肯定文」を作ってみて下さい。
肯定文が
であり、助動詞が使われている文章なので、助動詞を文章の先頭に持ってくれば疑問文になります。
よって回答は
となります。
最後にもう一度!
くどいようですが最後にもう一度言います。
「助動詞の後は動詞の原形を置く!」
です。
まずはこのルールを頭の中で固定することをおススメします。
当塾では英語をものすごくシンプルに教えています。英語が苦手だなぁと感じているのなら連絡ください。
基礎英語を覚えることで、「意外と英語って簡単」って思えるようになると思いますよ。