次の英文を疑問文に直し、Yesで答えなさい。
Bob is your friend.
このような問題は、中学1年生で習う基本的な問題です。
基本的な問題ではあるのですが、英語が苦手な生徒は間違えてしまいます。それも間違い方が意外と共通しているのです。
よくある間違い
まずこの答えからお話しします。
Bob is your friend.
この英文を疑問文にするのであれば
Is Bob your friend?
このようになります。
これを間違えることはあまりありません。(たまに間違えてしまう生徒もいますが・・・)
そしてこの疑問文に対して「Yes」で答えるときに、間違える生徒が増えます。
その間違えた答えとは
Yes,I am.
です。
なんとなく気持ちは分からなくもないですが、間違いです。
答えは
Yes,he is.
となります。
ではなぜそうなるのかですが、それほど難しく考える必要はありません。
人間を思い描いてみる
このような対話形式の問題は、頭の中に架空の話し相手を想像してみるとよいかもしれません。
つまり「架空の人間と自分」が話し合っている状態にするのです。
そして一度日本語にしてみるのもよいかもしれません。
すると
自分:はい、そうです。
これでもまだ間違えてしまうかもしれません。
「はい、そうです。」=「Yes,I am.」
と覚えてしまっている生徒がいるためです。
他の例文も考えてみる
自分:はい、そうです。
自分:はい、そうです。
自分:はい、そうです。
自分:はい、そうです。
自分:はい、そうです。
どれも日本語で考えると自然なように思えますね。
でも英語ではそれぞれ違った答え方をします。
主語を常に意識してみる
英語が苦手な場合、常に主語と動詞を意識してみるとよいでしょう。
「Yes,I am.」=「はい、そうです。」
ではなく
「Yes,I am.」=「はい、私はそうです。」
と考えてみて下さい。つまり答えでも「主語を意識する」ということです。このようにすることで間違いが減らせると思います。
この考えでもう一度先ほどの問題を説明してみたいと思います。
自分:はい、私はそうです。
あれ?と思いませんか?
ボブはあなたの友達なのか?と質問しているのに対し、私はそうなんだよ。と応えています。
ちょっとモヤっとしませんか?
では正解のパターンで考えてみます。
自分:はい、彼はそうです。
こっちの方がシックリきませんか?
英語は完全に日本語にはできない
そもそもですが、英語を完全に日本語にしようとは考えないほうがよいです。
たまたま「I = 私」としているだけです。
それが一番近い意味だったというだけです。
つまり何を言いたいのかというと、日本語基準で英語を捉えすぎないということが大事ということです。
先ほどの例文の場合ですが、
自分:はい、そうです。
日本語であればこの会話の流れが自然かと思います。
自然ではありますが、「はい、そうです。」と応えているときには「ボブ(男の人)」が頭の中に浮かんできているはずです。
そうであれば「はい、彼はそうです。」と英語ではなるのです。
実は日本人にある英語あるある話
どこかで聞いたことがある話です。
ある日本人がアメリカで体調を崩したそうです。そこで病院に行きました。
医者と会ったときに「How are you?」といわれたそうです。
そこでその日本人は「I’m fine.」と応えたそうです。
気持ちは少しは分かりますよね。学校で英語を習っているときには「How are you?」ときたら「I’m fine.」でした。
でも実際は調子が悪くなって病院に行き、「調子はどう?」と聞かれているのなら「頭が痛い」や「お腹が痛い」と応えるはずですよね。
これと同じように「はい、そうです。」といったら英語では「Yes,I am.」と思い込んでしまっている人が意外といるということです。
まとめ
対話文の問題と解く際には、架空の人物と自分を頭の中に浮かべてみて下さい。
そしてどのようなときでも「主語」と「動詞」を意識してみて下さい。
主語というのは「~は」で終わる言葉です。
「私は」「あなたは」「彼は」「彼女らは」などです。
そういった考えで捉えてみると、ミスは防げます。
ちなみに私の場合
このように説明してきましたが、私の場合はどうなのかということを説明します。
Is Bob your friend?
と聞かれた瞬間とくに何も考えず、「Yes,he is.」と出ます。
ただその時に「ボブ」という人間が頭にうっすら浮かびます。
そして少なくても自分のことではないという認識となります。
自分のことではないから「I」で答えることはないです。その場にいない、つまり自分でもない、聞いてきた相手でもない他の誰かであるため「3人称」の扱いになります。
よって人であれば「he」か「she」という選択肢となるかと思います。
この辺りは感覚的に応えてしまっているため、説明するとこのような感じだと思います。
ただし、実際に英語で私が聞かれたら「Yes」で終わると思います。