英語の基本は単語です。基本というより「すべて」と言っても過言ではないかもしれません。
初めに結論を言っておくと、「単語を覚えずに高得点を取るのは不可能」です。
単語を覚えている割合=テストの点数
これまでの経験則での話ですが、「単語を覚えている割合=テストの点数」が意外と成り立つことが多いです。
たとえば中学3年生に
「これまでの中学英語で出てきた単語。どのくらいの割合覚えている?」
と聞いたとします。
「半分くらいかな」
という生徒の場合、テストの点数も半分くらいの点数というケースが多いです。
「30%くらいかな」
という生徒の場合、やはり3割くらいの点数となります。
ほぼ覚えている=満点とは限らない
上記した法則で行くと
「今まで出てきた単語のほとんどを覚えていれば、英語のテストで満点取れるのか?」
ということになるか?とうと、それは難しい話となります。
満点を取れる可能性はあるのですが、8割以上は取れるだろうという推測となります。
満点を取る場合には単語のほかに、文法や熟語、リスニング、さらには性格的な問題もあります。
ただし単語を覚えていれば、テストの点数が高くなるのは間違いないと思います。
単語を覚えるのが大変
このように、中学英語に関しては単語がほぼすべてではないかというくらい大切です。
英語を苦手とする生徒は2つに大別することができます。
- 単語を覚えているが点数が取れない
- 単語を覚えておらず点数が取れない
単語を覚えている状態であれば、点数を伸ばすことは比較的容易です。
ただし単語を覚えていない状態で点数を伸ばすのは時間がかかります。単語を覚えなければならないためです。
単語を覚えずにテストを受けるということは・・・
英単語を覚えずにテストを受けるということは、試合放棄している状態に近いです。
たとえて言うと、日本語を知らないで国語のテストを受けているようなものです。
他にたとえると、野球部がバットを持たずに打席に立つようなもの、テニス部がラケットを持たずにコートに立つようなものなのです。
つまり何もしようがないということになってしまいます。
どんどん単語は増えていく
学習指導要領が改定され、教科書改訂もされました。
中学英語では、これまで1200語程度だったのですが、それが1800語程度に増えました。
単純に3年間で割ったとすると、1年で600単語程度覚える必要があります。1日に2個ということになります。
後回しにすればするほど貯まっていきます。
突然一気に覚えるということはありません。
よって単語は計画的に覚えていく必要があるのです。
単語の覚え方は人それぞれ
単語の覚え方は人それぞれです。
私自身も自分なりの覚え方をいくつか持っています。
一般的な方法としては
- 何度も書く
- 声に出す
- 動きと連動させる
などでしょう。
今まで見てきた中で避けてもらいたい覚え方は、「見て覚える」と「書き写すだけ」です。
見て覚える
じっと単語を眺めて覚えようとしている生徒がいました。
その後テストをしてみましたが、ミスが目立ちました。
見るだけでは「視覚」という人間の感覚を1つしか使っていません。そのためなかなか覚えるのが難しいのです。
さらに短期的に覚えておくことはできても、数日後、数週間後となるとどうしても忘れやすくなってしまいます。
ただし今までに1人だけ見て覚えることのできた生徒もいました。
書き写すだけ
どの勉強でも言えることですが、「勉強」と「作業」がゴチャゴチャになってしまう生徒がいます。
本人は勉強しているつもりでも、覚える気がない状態ではなかなか頭に入ってこないものです。
毎日3時間勉強しているのに全然成績が上がらない・・・という生徒は意外と多く、その多くは勉強ではなく作業になってしまっている可能性があります。
厳しい言い方をすると「書いているだけ」になってしまっているのです。
意識をしながら覚える 繰り返し小テスト
たとえばですが、私が単語を覚えるときには小テストを行います。
10分の制限時間を設け10個の単語を覚えます。
声に出しながら何度も書きます。
10分後、覚えた単語のテストをします。間違えた単語があれば、完璧に覚えたと思うまで書き続けます。
終わったら他の教科の勉強をします。
しばらくして先ほどの英単語テストを行います。そして間違えたら間違えた単語をひたすら書き続けます。
このように繰り返し、完璧に覚えたと判断できるまで続けます。
そして次の日、前日と同じ小テストを行います。人間の脳というものはどうしても忘れてしまうものであり、半分近く忘れていても不思議ではありません。
やはり同じように間違えた単語を繰り返し練習します。
といった感じで、時間をおいて反復練習をして覚えていました。
あくまでも私の覚え方の1つです。この方法の良いところは「書くスピードが上がるという点」もあります。
このことについてはまた別の記事にしたいと思いますが、最近の生徒は書くスピードが遅いとされています。結果として時間内にテストが終わらないということになってしまうのです。
最後に1つ言えることは、練習しない限り英単語が身に付くことはなく、テストで点数を取ることもできないということです。