当塾は2024年3月12日より、新年度がスタートしました。
受験合格の挨拶に続々と来てくれるのがうれしい反面、受験の前のようには3年生は塾に来ることはなくなるため、少し寂しい気もします。
塾としては、この時期が1年のうちで一番生徒が少なくなる時期なのです。
塾の中学生のメインは2年生となりました。
今まで教室を見渡すと「3年生しかいない・・・」という時間帯もありましたが、先日はじめて「2年生しかいない・・・」という日がありました。
時間が流れるのは早いものです。
塾として新年度が開始となり問い合わせが増えてきました。
そして新しく入ってきた生徒もいますし、体験に来ている生徒もいます。
まずはじめにやることはどの生徒に対しても同じです。
「何が苦手で、何を得意としているのか」
の判断です。
そして
「希望する進学先はどのあたりか」
を知ることです。
当塾の場合、なるべく生徒の意向に沿って対応したいと考えています。
つまり、生徒の望む進学先への合格を第一優先にするようにしています。
少しでも成績が上がるようにはしますが、それが生徒にとってすべてだとは思っていません。
ガンガン勉強をしたい生徒に対しては、そうなるよう対応します。結果大きく成績を伸ばした生徒もいます。
ほどほど勉強をしたい生徒には、ほどほどの対応をします。結果、生徒の望む高校へ進学しました。
文章で表現するのは難しいのですが、ガリガリ勉強をさせるのがすべてではないと考えているということです。
進学実績を追い求めるよりも生徒にあった指導
これまでも、生徒の望む高校よりも2つほどレベルが上の高校に行けるという生徒がいました。
志望校よりももっと上の高校に行けるということを何度か話しました。ところがその生徒の意志は固く、生徒の望む志望校に100%合格できる方針での指導方法に切り替えました。
結果として志望校に合格することができ、本人も保護者も大変満足していました。
塾として厳しく指導するのはある意味簡単です。塾が用意した枠に無理やり入れればよいためです。
しかしその枠が、生徒にとって適正な枠であるかは疑問です。それぞれの生徒にはそれぞれの枠があると思っています。
勉強があまり好きではない生徒に対し、成績を伸ばすためにものすごい量の宿題を出すのは、生徒のためにはならないと思う考えもあるためです。
それよりも生徒の能力に合わせ、生徒も気づかないうちに枠を広げていく方がよいと思っています。
そもそも勉強というものは生徒の意志で行うものであり、勉強が好きにさえなれば生徒自らが勝手に勉強するようになるものです。
どの進学先がよいかは未来にならないとわからない
偏差値の高い高校や大学への進学は、塾にとって大きな宣伝になることは間違いありません。
しかし、全員がそれを望んでいるわけではありません。生徒もそうだし保護者もそうです。
それであれば、塾の実績よりも、生徒や保護者の要望に応えたいと考えています。
そもそもですが、どの高校にいったらその生徒にとってよいかなんてことは、何年も先になってみないとわからないことです。
確かに勉強ができたほうが選択肢は広がると思います。それは否定しません。
では無理やり、能力ギリギリの高校へ進学することが最良なのか?という点は疑問なのです。
たとえば以下のようなことが考えられます。
- 無理やりレベルの高いA高校に入学し、校内で下位にいるパターン。
- ある程度余裕をもったB高校に入学し、校内で上位にいるパターン。
これでいうと、B高校に進学したほうがレベルの高い大学の推薦をもらえることがあるのです。
また無理やりレベルの高い高校に入学し、下位から抜け出せず、勉強が嫌いになってしまうといったパターンもあります。
さらに余裕をもって入学したはずの高校で、周りに合わせてしまい、いつの間にか下位に落ちてしまうといったケースもあります。
さまざまなパターンがあり、何がベストなのかは難しい所なのです。
生徒に合わせた指導を
生徒によって何がよいのか悪いのかは変わってきます。
当塾として、生徒の望んだ進学先に行けるように協力したいと考えています。
塾であるため、少しでも成績が伸びるようには指導します。しかし一番は、生徒や保護者の望みを叶えることだと思っています。