行きたい高校に行けばよい 無理なチャレンジに疑問を感じる

富士市大渕の塾
富士市吉原の塾

当塾「STUDY BASE」の考え方は、「行きたい高校や大学に行ければいいじゃん」というものです。

塾によってはなるべくチャレンジをさせ、少しでも可能性があると思ったら進学校への受験を推奨するケースがあります。

富士地区であれば富士高校富士東高校、富士宮地区であれば富士宮西高校あたりです。

生徒が一生懸命勉強していて、それらの高校への進学を希望しているのであれば塾として背中を押してあげるのはよいと思います。

ただし理由が「塾の進学実績を作るため」ということであれば、賛成できかねます。

進学実績より生徒の希望を優先

正直当塾としても進学実績は欲しいです。

しかしそれ以上に、好きな進学先に進んでもらいたいという思いがあります。

というのも、生徒の中にはとくに受験の時期に追い込まれすぎて、精神的に参ってしまう生徒もいるためです。

受験だから追い込まれた状況になるのはある意味当然のことですし、そのくらいの意気込みで勉強してもらいたいという思いもあります。

しかしそれで勉強が嫌になってしまったり、勉強できないほど、さらには普通の生活ができないほどになってしまうのは違うと思うのです。

ギリギリで進学することは正しいのか間違っているのか

高校受験も受験ですので、勝負ではあります。

しかしギリギリの勝負は高校受験で必要かは不明です。

なぜなら進学校の下位よりも、1つレベルを下げた高校での上位の方が、レベルの高い大学に推薦で行けることもあるためです。

ギリギリ進学の懸念点

ギリギリの成績で高校に入ったとしたら、高校の中での成績が下位からはじまることになります。

もしそこから上を目指すのはかなりの努力が必要となります。

中学時代に成績を伸ばすのとでは比べ物にならないほど大変です。

中学であれば、勉強のレベルが様々な生徒が混ざっています。しかし高校となると、一定の範囲内のレベルの生徒が集まっています。

だからこそ、中学で30番上げるのと高校で30番上げるのとでは比較にならないのです。

またそもそも学校では、下位のレベルに合わせて授業をすることはありません。常に自分のレベルより高いレベルで授業が行われることになります。

結果として勉強が嫌になってしまったり、学校に行くこと自体が嫌になってしまうといったケースはある話です。

話す機会が多いから人生経験から伝える

当塾の場合、授業がなく勉強し放題であるため、生徒と話をする機会が多いです。

そのため、「将来こうしたいなら、ここに進学したほうがよい」「このレベルでこの高校に進学すると大変だから、1つレベルを下げて、そこで上位にいたほうがよい」とか、いろいろな話をします。

今までの人生経験の中から、いろいろ客観的な話をし、その上で生徒本人が決めればよいと思っています。

ただいつも言うことは、「目標の進学先を目指していたら、目標に達するのは難しい。目標の上を目指すようにした方がよい。」ということです。

去年の話

去年の話です。

ある生徒は塾に入った段階で行きたい高校が決まっていました。

そしてそのレベルに到達するために、一生懸命勉強を頑張っていました。

毎日のように通塾し、塾に入る前に比べると合計点が飛躍的に伸ばすことができました。

塾側の見解としては、2つ志望校を上げたとしても合格できるだろうと考えていました。

そしてそのことを何度か伝えました。

しかしその生徒の意志は固かったため塾としても応援しました。

志望校には余裕で合格できるレベルではありましたが本人としても不安に感じていたのか、通い放題の塾でありいつ来てもよいのに、かなりの高頻度で通塾しました。

結果として見事合格しました。

それでよいと思っています。

受験まであと少し 計算をすると意外と短い

今年ももう終わりに近づいています。

そして受験までの時間がどんどん短くなっています。

それはつまり、1科目あたりの勉強時間も短くなっているということです。

たとえば受験当日まで2ヵ月(60日)だったとします。

1日5時間勉強したとしましょう。

つまり300時間です。

公立の試験であれば5科目です。よって1科目に費やせる時間は60時間です。

1年生から3年生の内容まで出るため、1年分としては20時間です。

365日で勉強してきた内容を20時間で復習するということです。

このように計算していくと、意外と時間が足りないということがわかると思います。

受験生、これから冬期です。まだ点数を上げるチャンスはあります。

本気で取り組めば合計点を20点でも30点でも上げることは可能です。頑張りましょう。