自分で文章を書いてみるとわかると思いますが、大事なポイント、相手にとくに伝えたいポイントは「装飾」するものです。
勉強でもそこがポイントとなります。どの科目でもです。
文章として相手に何かを伝えたいと思う場合、ただテキストをズラズラと並べるだけでは、どこが大事なポイントなのかわからなくなってしまいますよね。
埋もれてしまうわけです。
そこで相手に大事なポイントを伝えるためには、そのポイントに装飾します。
- 文字を大きくする
- 色を付ける
- 太字にする
- カッコで囲む
教科書や資料の中で、これらの装飾をしてあるところは大事なポイントということになります。
つまりテストにおいてもこれらの部分が頻出されやすくなります。
違った見方をすると、わざわざ大事なところを教えてくれているわけです。
何を覚えてよいかわからない
そう思うのであれば、まずは装飾されている部分の言葉だけでも覚えるとよいでしょう。
そして次に、装飾されている言葉につながるものを覚えるとよいでしょう。
イメージとしては「A=B」「B=C」「A=C」の状態にするということです。
これにより「A」という言葉が出てくると「B」や「C」という言葉も出てきます。
同じように「C」という言葉が出てくると「A」や「B」という言葉が出てきます。
言葉と言葉に関連性を持たせるのです。
勉強において非常に重要なことであり、これで何を覚えてよいかわからないということにはならないと思います。
装飾されている部分が多すぎて覚えきれない
装飾されている部分を覚えるだけといっても、多すぎて覚えられないという生徒もいます。
意地悪な言い方をすると、「では、ほかによい方法はありますか?」ということになります。
もし装飾部分を覚えるのが大変だということであれば、教科書やプリントに書かれている文章を全部覚えなければならなくなります。
そう考えると、一部だけ覚える方が全然楽だということがわかることでしょう。
また「高い点数を取っている人は、なぜ高い点数を取っているのでしょうか?」ということにもなります。
これまでの長い経験からいいますと、生徒一人一人の覚える能力は、多少の違いはありますがそこまで大きくは変わりません。
問題は「やるか、やらないか」です。
点数を取っている生徒は、それなりに時間をかけて勉強をしています。
そして積み重なったものがあるため、新しい所を勉強したとしても積み重ねのない生徒に比べると理解が早くなります。
さらに結論的なことを言います。
「楽してテストで点数が取れると思いますか?」
ということです。
これは勉強だけではありません。
「楽して運動で試合に勝てますか?」
さらには
「楽して仕事でうまく行き続けることはありますか?稼ぎ続けることはできますか?」
ということです。
少しの間、楽してうまく行く人もいることでしょう。しかしそういった人でさえ、どこかで苦労をしている時期があったはずです。
「東大に行く人は勉強ができる人だから」
と思う人もいることでしょう。
しかし東大に入るレベルの生徒は、毎日10時間以上の勉強をした結果、東大に入っているだけです。つまり1時間、2時間程度の勉強では無理だとわかっているため、やるしかないのです。
そこで必要となってくるのは「強い意志」なのです。
塾の役目 ポイント指摘・取捨選択・環境の提供
それでも勉強には覚える優先順位があります。
極論をいうと、必要なものとそうではないもの、覚えたほうがよいものとそうではないものがあります。
そういったところを塾では指導を行います。
その代表が「装飾された部分」でもあります。
ただし一度見ただけでそれらを覚えることは難しいです。物事を覚えるためには反復練習が必要であり、そのためには長い勉強時間が必要となります。
だからこそ、当塾は長い勉強時間を確保できるようなシステムにしています。
結果として、当塾をうまく活用している生徒は成績や内申点の向上に結びついています。