英語の名詞の前に「a」と「the」、どちらを付けるか分からなくなる生徒がいます。
結論からすると「特定しているかどうか」の違いとなります。
「特定?」
と思う人もいることでしょう。
「ハッキリしているかどうか?」
と解釈してもよいかと思います。
以下の説明を読めば理解できると思います。
よく使う「a」と「the」の違いがわかる例文
「a」と「the」の違いを生徒に説明をするときよく使う例文を紹介します。
- I go to the park.
- I go to a park.
どちらも「私は公園に行きます。」という意味です。どちらでも正解です。
では何が違うのでしょうか。
I go to a park.・・・行く公園が決まっていないが公園には行こうと思っている状態。
ということです。
イメージでいうと「a」はボヤけている 「the」はハッキリしている
英語は言語ですのでイメージや感覚的なところがあります。
イメージでいうと「a」はボヤけている感じとなります。
一方「the」はハッキリしている感じとなります。
ライトに例えることがある
違う角度でイメージしてみます。
「a」は部屋全体と照らしているライトのイメージ。
「the」は一点を照らす懐中電灯のイメージとなります。
「a」は不定冠詞 「the」は定冠詞
少し難しい表現で説明します。
「a」は不定冠詞であり、「the」は定冠詞となります。
- 不定冠詞「a」と「an」
「a」と「an」は、名詞が特定のものを指していない場合や、初めて言及される場合に使用されます。これらの冠詞は、名詞が一般的な意味で使われていることを示しています。 - 定冠詞「the」
「the」は、名詞が特定のものや既知のものを指す場合に使用されます。話し手と聞き手がその名詞が何を指しているかを共有している場合に使われます。
という感じとなります。
定めていないのか、それとも定めているのか・・・ということです。
冠詞は忘れやすいから気を付けて
「a(an)」や「the」は品詞でいうと「冠詞」となります。
冠詞は多くの生徒が忘れがちとなるモノです。基本的に数えられる名詞の前には必ず冠詞が付きます。
この辺りは中学1年生の初めに習うと思います。
「a」の場合、たった1文字であるため付けるのを忘れがちとなりますが、これを付けるか付けないかだけで減点、もしくは不正解となってしまいます。
冠詞のつけ忘れはケアレスミスではない
冠詞のつけ忘れを「ケアレスミス」と捉えてしまうことがありますが、上記したように原点になりますし、場合によっては不正解となってしまいます。
日頃から冠詞をつけ忘れることが多い場合、それはケアレスミスではなく、「本気のミス」です。
なので軽視しないほうがよいでしょう。