中学3年生になると、「have 」を使った文章で間違ってしまう生徒が毎年います。
たとえば以下のような文章です。
私はペンを持っています。
これを英語にすると
I have a pen.
となります。
問題はここから。
私はペンを持っていません。
これを中学3年生に英語にしてもらうと
I do not have a pen.
と
I have not a pen.
の2つの回答に分かれてしまいます。
ちなみに中学1年生や2年生に同じ問題を出すと
I do not have a pen.
となります。
なぜこのようなことが起こるのか?
それは「中学3年生になると現在完了を習うため」です。
現在完了ではhave notで否定文となる
現在完了の文章では「have+過去分詞」を文章の中に使います。
これにより
- 経験
- 継続
- 完了
といった文章を表すことができます。
そしてこの文章を否定文とするときには「have not 過去分詞」となります。
ちなみに疑問文にするときには「Have you~」といった形となり、haveを文章の先頭に持ってくることで疑問文となります。
このことを中学3年生で習うと、突然「have」を使った文章で混乱してしまうのです。
現在完了の文章例
現在完了を使った文章の例は以下となります。
You have played the piano.
このような文章です。
「have played」が「have 過去分詞」となっているわけです。
ではこの文章を疑問文、そして否定文にしてみたいと思います。
Have you played the piano? (疑問文)
You have not played the piano. (否定文)
「have」を文章の先頭に持っていくことで疑問文となりました。そして「have」の後ろに「not」を付けることで否定文となりました。
しかしこれは「現在完了の文章であるから」です。
似た文章で比べてみる
以下に似た英文を3つ紹介します。
1つは間違いです。※肯定文、疑問文、否定文で1つのセットです。
A | B | C | |
---|---|---|---|
肯定文 | You play the piano. | You have a pen. | You have a pen. |
疑問文 | Do you play the piano? | Do you have a pen? | Have you a pen? |
否定文 | You do not play the piano. | You do not have a pen. | You have not a pen. |
この中での間違いはどれでしょうか?答えは「C」となります。
まず確認 英語は主語と動詞が基本
1つ1つ確認していきます。
そもそも英語は「主語+動詞」が基本となります。
非常に大切なことなのですが、忘れがちです。
A~Cまで主語はyouで動詞がhaveとなっています。そのためこの部分はすべてクリアしている状態となります。
次です。
一般動詞のある現在の文章を疑問文にするときにはどうしますか?主語によって「do」や「does」、そして「did」を文章の先頭に持ってきます。
A 「主語 you」 「動詞 play」
B 「主語 you」 「動詞 have」
C 「主語 you」 「動詞 have」
となっていますよね。
つまりAもBもCも、普通の一般動詞を使用しています。
そのため疑問文や否定文とする際には「do」や「does」や「did」を使えばよいということが分かります。
同じように「do」や「does」や「did」を使って疑問文にできる文章は、それらを使って否定文にもできるということです。
しかしCだけ、疑問文にするときに「have」を使っています。一般動詞である「have」を突然文章の先頭に持ってきています。
また否定文にするときに、一般動詞であるはずの「have」に「not」を付けています。
これだと英語のルールに反してしまうため、Cが間違いとなってしまうのです。
Have you~?have notを習った後だと混乱する
現在完了を習った後だと、haveで始める疑問文を作ってしまったり、haveにnotを付けてしまう気持ちも分からなくはありません。
そんなときには、「このhaveは一般動詞なのか現在完了なのか」というのを判断するようにしてください。
現在完了で使っているのなら「過去分詞」が近くにあるはずです。
迷ったら動詞を変更してみる
haveを使った文章で迷ってしまった時には、have以外の単語を入れてみてください。
そしてその文章を疑問文や否定文にしてみてください。その時の文法の変化と同じ変化を動詞がhaveであるときもします。
ややこしくなるときもあるが基本が大事
英語はややこしくなってしまうことがあると思います。
そんなときは一部の単語を同じ品詞で変えてみるとよいと思います。使用する単語が異なるから文法的に変化するということはほとんどありません。