もう8月も後半に差し掛かって来ています。
受験本番までは約半年となります。
時間は有限であり、勉強をしていてもしていなくても受験日はやってきます。
そこで大事なことは、「逆算で物事を考えることができているか?」ということです。
たとえば宿題は、理解していようとしていなかろうと提出することが大事です。もちろん理解している必要があるのですが、主な目的は出された課題をこなした証明ができればよいです。
しかしテストや受験はそうではありません。
「勉強したから合格させて」「宿題をしたから合格させて」は通用しません。
一定の点数を獲得しなければ合格できないのです。
これは多くの生徒が何となくでもわかっています。しかし「勉強できる残りの日数」を把握していない生徒は意外と多いです。
受験日は刻一刻と近づいてきている 勉強時間はどんどん減っている
塾選びは中3の夏休み前には完了したい2つの理由でも触れましたが、受験日は決まっていて、刻々と近づいています。
それはつまり、勉強する時間がどんどん短くなってきているということです。
しかしその事実を意外と感じていない学生は多いです。
意外と勉強できる時間は少ない
受験で出題されるのは、中学1年生から中学3年生までの5科目。
このようになるため、単純に15分類されます。
単純に考えそれらに平等に時間を割いて勉強をする場合、「残りの日数÷15」ということになります。
できることならば、12月までにはすべての科目をある程度勉強しておきたいため、12月までの4ヶ月でこれまで中学で勉強してきた内容を一通り終わらせ(ある程度理解したい)たいところです。
つまり4ヶ月で5科目3学年分を何とかしなければならないということです。
これを単純に割り振ってみると以下のようになります。
このような感じになります。
1年で勉強してきたものを1週間で勉強する必要がある
すべての分野を均等に勉強するとしてですが、1年間で学んだ内容にかけられる時間は1週間です。
たとえば数学ですが、中学1年生で勉強した内容にかけられる時間は1週間です。中学2年生で勉強した内容にかけられる時間も1週間です。
9月に入った時点で、各学年の各科目にかけられる勉強時間は均等割りにすると1週間しかないのです。
もう一度言います。
1年間で学んだ内容にかけられる時間は1週間なのです。
他のたとえをしたいと思います。
中学3年間で覚える英単語は1500個前後です。つまり1年間で500個。
単語だけでも1週間で500個覚えなければならないということです。
これまで勉強をしっかりしてきた生徒の場合、苦手科目を重点的に行えばよいためあまり苦労はしません。
ところがこれまであまり勉強に取り組んでこなかった生徒の場合、この現実が重くのしかかります。
残り時間で成果を出すために何が自分には必要なのかを考える
ではどうするのか?ということですが、選択肢はいくつかあります。
- 勉強時間を徹底的に増やす
- 点数を獲得しやすい分野に絞って勉強をする
- 志望校のランクを下げる
大抵この中のいずれかとなります。
ここで問題があります。
たとえば勉強時間を徹底的に増やすといっても、どれだけの時間勉強したらよいかわからない生徒も意外といます。
点数を獲得しやすい分野に絞って勉強するといっても、どの問題が点数を獲得しやすいのかがわからないケースが多いです。
たとえば当塾ではまず現実問題として勉強時間にはリミットがあることを生徒に話しています。1科目あたりにかける時間は意外と短いということも話します。
そして目指す志望校に合格するためにはどのくらいの点数が必要なのか、その点数を獲得するためにはどのくらいの勉強量が必要となるのか、点数を獲得しやすい分野はどこで、どのように勉強したらよいのかなどを伝えるようにしています。
まとめ
まとめですが、意外と勉強に費やす時間は短いです。そして内申点もしっかり獲得していかなければならないため、日々の提出物や定期テストもしっかりとこなす必要があります。
勘違いをしてもらいたくないのは、自動的にエスカレーターでみんな一緒に進学することができるのは中学までで終わっているということです。
自分が望んでいなかったとしても、そして気づいていなかったとしても、すでに競争ははじまっていてその競争の中心にいるのです。
より一層効率的に、そして計画的に勉強していく必要が出てくるのです。