全体の感想として、例年に比べ少しだけ難易度が上がっていると思いました。
とはいえ、ちょっときついかもと思ったのは「大問2の(6)」、「大問3」くらいかと思いいます。
連続して面倒な問題が並んでいるため、ここで焦ってしまう学生はいると思いました。
ただしそこを抜けると長文ではありますが、そこまで難しくはないため、もし悩んだら飛ばして最後の長文に行く方が効率的かと思いました。
塾生には「わからないところはとりあえず飛ばす」といつも話しているため、大丈夫だとは思いますが・・・。
いくつか問題に触れてみたいと思います。
大問2は例年並み
大問2に関しては、平年並みの難易度かと思います。
(1)(2)(3)は特に問題ないと思います。
(4)の英作文の正解は
「She goes shopping only once a week.」
「She goes shopping just once a week.」
また
「She goes shopping once a week.」
でも正解にはなるかなと思います。
(5)は選択問題であり、4つの文章の中から選ぶため、それほど難易度は高くないかと思います。
①は
「It’s very hot today,so they may eat cold tofu.」
とYutaが言っています。
ということで天気や気温の話をしている「エ」が正解となります。
②は話全体を見た結果、そして最後の部分に「Not only supermarkets but also customers can do something to sell out food」とあるため正解は「ア」となります。
(6)は12語以上の指定があります。ただし2文以上でも良いということなので、条件的には優しいです。
環境を守るために小さなことをはじめたい。生活の中で何ができるか?あなたの考えを教えてよ。なぜ環境によいのかも知りたい。
といった質問をされています。
これは難しいかと思いました。中学生が英文にできるレベルの日本語がなかなか思いつかないかもしれません。
たとえばですが、以下のような日本語が思い付けば英文にすることは可能かと思いました。
「車を使わない。なぜなら空気をきれいに保てるから。」
Do not use a car much.Because it can keep the air clean.
正直私もすぐには日本語が思い付きませんでした。
もし思いつかなかったら正解になるかは不明ですが、
「私は何のアイディアも思いつかない。どうしたらよいか教えてください。」
I do not have any ideas.Please tell me what is good for environment.
書かないよりはマシかと思います。
大問3は単語がわからないときついかも
大問3は「寺」という単語がわからないと、ちょっときついかもしれません。
その場合、「寺」を無視して英作文するしかなくなります。
ちなみに大問3は以下のような感じになればよいかと思います。
「I saw a pagoda at a temple with a long history.」
「I saw a pagoda at a temple which has a long history.」
「I went to a temple.It has a long history.」
「I was surprised because it was built in 1426.」
「I was surprised.It was built in 1426.」
これらを書いておけばよいかと思います。
大問4の難易度は低め
大問4全体を見渡しても、難易度は低めだと思います。
まず(1)は解きやすいです。
aはheldです。andの後でstartedが使われているため、時制を合わせる意味でも過去形にします。また前後の文章も過去形であるため、過去形一択となります。
bはolderです。これに関してはすぐ後ろに「than」があるため比較にすればOKです。
(2)①は
「we have been friends for ten years」と本文中にあるため、質問に合わせた回答にするならば
「They have been friends for ten years.」
もしくは
「For ten years.」
となります。
②の問題は「enjoy」「tennis」「Sunday」という単語から該当文章を探しました。(私の場合は)
答えとなる文章はNext Sunday morningからはじまる5行に隠れています。いくつか候補がありそうですが、もっとも適切なのは
「They were friendly and positive.」
かと思います。
(3)はAからBまでの文章を何となくでも訳せば「ウ」だとわかると思います。
(4)は「先月、駅でピアノをとても上手に弾く少年を見たから。」でよいでしょう。
(5)は「体育でやったテニスが楽しかった。でも終わった。なんちゃら。」それに対し「もしそう思うなら、私たちの町のテニスチームに入りなよ」となっています。
ということで「もっとやりたい。ほかにやるところを知っている?」のようなことが入ると想定されます。
ということで答えは「エ」です。
(6)は何となく意味がつかめていたとしても少し難しいかもしれません。
まず対象となる文章を本文から探します。
それが以下の部分です。
「Believing that I can do everything is as important as enjoying something new.」
これを日本語にすればよいのですか、ちょっと難しいかもしれません。ポイントとしては「塊で分ける」です。
まず目立つポイントとしては「is」です。そこで前後に分かれます。
「Believing that I can do everything は as important as enjoying something new.」
ということになります。
「Believing that I can do everything」・・・信じる・・・私は何でもできる。
「as important as」・・・同じくらい重要
「enjoying something new.」・・・楽しむ、何か新しいこと。
ということで
「私(自分)は何でもできると信じることは、何か新しいことを楽しむのと同じくらい重要。」
こんな感じで答えられればよいかと思います。