富士市の場合、中学校によって勉強の進捗状況は異なります。そして勉強のレベルにも差があります。
これは意外と知られていないことのようです。
おそらく富士宮市でも、そして他の市町村でも同じだと思います。
年間授業時数内におさめる
少し専門的な話をします。
中学校の場合、各科目により授業時数というものが文部科学省により決められています。
以下は文部科学省のページに掲載されている表です。
区分 | 第1学年 | 第2学年 | 第3学年 | |
---|---|---|---|---|
各教科の 授業時数 | 国語 | 140 | 140 | 105 |
社会 | 105 | 105 | 140 | |
数学 | 140 | 105 | 140 | |
理科 | 105 | 140 | 140 | |
音楽 | 45 | 35 | 35 | |
美術 | 45 | 35 | 35 | |
保健体育 | 105 | 105 | 105 | |
技術・家庭 | 70 | 70 | 35 | |
外国語 | 140 | 140 | 140 | |
道徳の授業時数 | 35 | 35 | 35 | |
総合的な学習の時間の授業時数 | 50 | 70 | 70 | |
特別活動の授業時数 | 35 | 35 | 35 | |
総授業時数 | 1015 | 1015 | 1015 |
学校の先生は、何とかこの時間をクリアしようとやりくりします。
たとえば中学1年生の国語であれば、「中学校1年生の間に、国語を140時間勉強しましょう」ということになっています。
そして「その時間内で中学1年生の国語の内容をすべて終わらせましょう」ということになるのです。
しかしすべての学校の間で、「いつからいつまでどこどこの単元を行いましょう」という取り決めはありません。
各科目を教える先生に授業の進捗は委ねられているのです。
学校の先生は計画を立てている
そのため学校の先生は、「いつからからいつまでこの単元を授業する。その後はこうする。」といった感じで綿密な計画を作っているケースが多いです。
しかし授業というものは計画的になかなか進まないこともあります。
これにより遅れが生じてしまうケースがあるのです。
さまざまなことが要因となる
また各学校の考え方、学年主任の考え方など、さらには生徒のレベルなどが影響し学校によって、授業の進み具合に差が生まれてくるのです。
これは今始まったことではなく、昔からある話です。
すると「大淵中の英語はunit2を勉強している。でも岳陽中の英語はunit3を勉強している。」ということは普通にあります。
他の科目でも同じようなことが起きます。
これが結構大きな問題なのです。
学校ごとに差が生まれる
授業の進み具合が学校によって異なってくることで、成績のレベルにも影響を及ぼすことがあります。
- ある中学校では2次関数をあまり勉強していない。
- ある中学校では現在完了を駆け足で終わらせた。
このような話は毎年聞きます。
つまり中学校や教えてもらう先生によって、学習内容に差が生まれてしまっているのです。
今回例に挙げた2次関数や現在完了は、必ず高校入試に出る内容です。それをしっかりわかっている先生や学校であれば、十分に時間をかけて授業を行いますし演習も行います。
しかしそうではない場合、そこが弱点となってしまうことになるのです。
実際に、ある学校の生徒はできる単元が、ある学校の生徒は苦手ということはあったりします。
知らない間に差が生まれてしまっているのです。
自分で勉強か塾で勉強
学校ごとに生じてしまっている差は、自分で対策するか、塾で対策するしかないことでしょう。
「この学校はこの分野あまり勉強していないから、高校入試には出さないようにしよう」
とはなりません。
また学校の先生に「しっかり教えてくれなかったから入試で点数が上手く取れなかった!」といっても、何の解決にもなりません。
ここまでを通して言いたいことは、まず学校ごとに授業の進捗状況に差があること、そしてレベルの差があることを知ってもらいたいと思いました。
富士市と富士宮市の生徒がライバル
高校入試は、通っている中学の同級生だけがライバルになるわけではありません。
富士市と富士宮市にある中学生すべてがライバルとなります。
それを今一度認識してくれればと思います。