勉強は興味を持つことが一番重要であると思っています。興味さえ持ってくれれば自発的に行ってくれるのです。
問題は「どのようにしたら興味を持つのか?」ということでしょう。これが非常に難しいことであり、保護者の皆さんはこの部分で頭を悩ませているかもしれません。
興味のない状態で勉強すると
興味のない状態で勉強をしても、どのような内容であったとしても覚えることはできません。時間を大量にかけて、何度反復練習してもです。
全然覚えないというわけではないのですが、興味がある状態と比べると大きな違いになるのは間違いありません。
では興味がない状態を例に挙げてお話ししたいと思います。
通学・通勤が良い例
通学・通勤が良い例です。
毎日家から同じ場所に通学していたとします。小学生であれば6年間、同じ道を通って学校へ行っています。
1年間の出席日数は200日前後であるため、6年間であれば1200日となります。往復するため、2400回は同じ道を通ることになるでしょう。
ではここで問題です。
「自分の家を出てから5件目の家の壁の色は何色でしょうか?」
別に何件目でもよいのです。恐らくですが覚えていないのではないでしょうか。
これは子どもだから・・・というわけではなく、大人であったとしても覚えていないことでしょう。
それはなぜか。
興味がないためです。学校へ行くために家の壁の色など必要な情報ではないためです。
勉強は覚えないがゲームは覚える
ゲームが好きな子どもは多いです。
好きであるため興味を持っています。
よって、「そんなことまで覚えているの?」というくらい細かなことまで覚えています。
つまり勉強をできるようにするのであれば、興味を持たせることが一番の近道なのです。
興味を持たせることが難しい
勉強に興味を持たせることができれば、自発的に勉強をするようになります。
ただしそれがものすごく難しいことでもあります。
「興味を持てよ」
といって興味を持ってくれたらそんなに簡単なことはありません。
そもそも「興味がない」というマイナスの状態から始めることになります。
自分にとって必要な情報であるかを認識する
人間というのは、自分にとって必要な情報であるものは覚えようとするものです。
これはどのようなことでも言えることです。
勉強も同じことだと思います。
「勉強をすることが自分にとって有益である」
そう認識さえしてくれれば、次にステップに進めるのです。
ただしこのきっかけは人それぞれ違います。
- 学校のテストで友達に負けた
- 本を読んでいて面白そうな内容に触れた
- 親の姿を見て何かを感じた
- 親と話していて気付いた
- 塾の先生の話に影響された
- 道を歩いていて見かけた人に何かを感じた
挙げればキリがないですが、「気づき」というのは何がきっかけになるのか分かりません。
ただ言えることは、当塾では勉強を教えるだけではなく、そのほかのことについても伝えていくつもりです。
これまでの経験上、子どもたちがまだ経験をしていないような内容を伝えると、それに対し興味を持つことがあります。
そこから逆算していき、「だから勉強はある程度はできていたほうがよい」という話につなげることで、これまでまったく勉強に興味がなかった子どもが勉強をし始めたということもあります。
また私自身が留学経験があり、その際の話をした子どもが、急に英語をやる気になったということもあります。
まとめますと、人の興味は何がきっかけになるか分かりません。
ただし、一斉授業を主体とし、一方通行の授業を行っている塾ではなかなか興味を持つことが難しいと思います。
子どもと話す時間がある塾の方が興味を持たせることができると思っています。ただし時間制限がある場合には話が途中で終わってしまいます。
そのため当塾のように、時間制限のないほうが勉強も教えられますし、そのほかの話もできると考えています。