「don’t」や「doesn’t」を使うということは「一般動詞」を使うということです。
つまり「be動詞」を使わないということです。
意外とこれがピンと来ていない人が多いようなので、解説していきたいと思います。
大事なのでもう一度言います。
「don’t」や「doesn’t」を使うということは「一般動詞を使う」ということです。つまり「be動詞は使わない」ということです。これは疑問文でも否定文でもいえることです。
be動詞と一般動詞は一緒には使わない
英語の基本ですが、be動詞と一般動詞を一緒には使いません。あくまでも基本の話です。
be動詞と一般動詞では、「一般動詞」の方が優先されます。もしこれから英語にしたい文章に一般動詞がないのであればbe動詞を使うことになります。
疑問文や否定文にするとき
英文の疑問文や否定文を作るときに気を付けたいことがあります。
それは「一般動詞があるかないか」です。
一般動詞とは、「人間ができる行動の表現」です。
つまり
- 勉強する
- 食べる
- 持つ
- 書く
- 聞く
- する
などになります。
これらは人間ができる行為ですよね。
この日本語を英語にするとします。
「勉強する」という行為は人間は行うことができますよね。つまり「勉強する」が一般動詞となります。
では次の文章はどうでしょうか。
この日本語を英語にするときに、人間ができる行為はあるでしょうか?
ありませんよね。
つまり一般動詞が使われていないということになります。そのためbe動詞を使うことになります。
英語の基本としては「主語」と「動詞」を使う必要があります。つまり「be動詞」か「一般動詞」を使う必要があるということです。
これを前提として考えると、以上のようになるのです。
be動詞があればそれを利用できる
be動詞がある文章であれば、be動詞を文章の先頭に出すことで「疑問文」になります。
またbe動詞の後ろに「not」を付けることで否定文になります。
ところが、be動詞のない文章の場合、一般動詞が出ていることになります。
そしてbe動詞がないため、「疑問文」にするときに文章の先頭にbe動詞を出すわけにはいきません。
疑問文でも同じです。
それでも疑問文や否定文を作りたい場合には、主語によってですが「do」か「does」を持ってくる必要があります。
これを逆に考えてみましょう。
「do」や「does」を使って疑問文や否定文を作るということは、一般動詞を使っているということです。
生徒に聞かれた問題
以上のようなお話を説明しているのには理由があります。
本日生徒から聞かれた問題です。
「私は英語は難しいとは思わない」
これを英語にするという問題でした。
使用する単語の候補は書かれていました。それが以下となります。
このような問題を解く際には、大きく分けて2つの考え方があります。
まず1つ目。
「私は英語は難しいとは思わない」
この文章を2つに分けます。
「私は思わない」「英語が難しい」
つまり
「私は思わないよ」何を?「英語が難しいということを」
ということです。
なので、
「私は思わない」を英語にして「I don’t think」、「英語が難しい」を英語にして「English is difficult.」。
これを合体して
となります。
では次に2つ目の考え方をお話ししたいと思います。
使う単語のリストは以下です。
まず本文でもお話ししましたが、「don’t」を使っているということは、この後ろに「一般動詞」が来るということです。
つまりこの候補の中で一般動詞は「think」となるため、「don’t think」は決定します。
「don’t」の前には「主語」が来るはずなので、候補としては「I」か「English」になります。
もし「English」が主語となった場合、「English」は「その他(I・You・複数以外)」となるため、使用するのは「don’t」ではなく「doesn’t」となるはずです。
ところが「doesn’t」は選択肢にはありませんよね。
よってこの時点で、「I don’t think」となると想定できます。
そして先ほどの主語の候補である「English」は「その他(I・You・複数以外)」となるため、もしbe動詞を使うとすれば「is」になります。
このことから「I don’t think」と「English is」のセットが出来上がるということです。
理論的に考えることが可能
中学英語においては、理論的に考えることが可能です。
本文中のような英文であれば、以上のような2つの方法で考えることも可能なのです。
よくわからない・・・となる前に、まず基本的なルールを覚えることで、「何だ簡単じゃん」と以外となったりするのです。