先日の中学3年生に「使役動詞」について教えました。
学校の授業で出てきたらしいのですが、いまいち理解ができないということでした。
そもそも中学2年生までは「make」は「作る」という意味で教えられてきました。
それが全く違った意味となっているため、理解が難しかったのかもしれません。
そこで私は例文をまず覚えてしまうことを勧めました。
それが「It makes me happy.」です。
意味としては「それは私を幸せにする」となります。
「~を作る」が「~をさせる」という意味になるわけです。
もう一度言います。
まず
「It makes me happy.」
を覚えてください。英語も日本語の意味もです。
そしてこの文章を改造していくことで、いくつもの英文ができますし、似た問題をスラスラ解くことができるようになります。
例文を覚えることは大切
英語において例文を覚えることは大切です。
1つ例文を覚えることで、基本的な形を理解することになります。
ここを学校で習う際には、
「make+A((代)名詞)+B(形容詞)」
といった感じで習うと思います。
正直このような習い方をしても、英語が苦手では理解が難しいと思います。
私自身も「え?」と思ってしまいます。そもそも英語を話すネイティブの人も、そのような感じで理解しているわけではありません。
このような覚え方をすると、英語が苦手な生徒はさらに苦手になってしまうことでしょう。
そこでたった1つでも良いため例文を覚えることをお勧めします。
今回の場合ですと「It makes me happy.」で良いと思います。
あとは「主語」を変化させたり、形容詞を変化させたりすることで、いくつものバージョンを作り上げることができます。
主語や形容詞を変化してみる
- It makes me happy.
- You make me happy.
- He makes me happy.
- He makes her sad.
- He made her sad.
少し混乱してしまう形
今回の「使役動詞のmake」が出てくるパターンで少し「?」となってしまうことがあります。
それは
The match made me excited.(その試合は私を興奮させた)
この文章の最後に「excited」を使っているわけです。これは「過去分詞」となります。「過去形」ではありません。
ではなぜ過去分詞を使うのか。
ここからは私の感覚的な説明をさせていただきます。
過去分詞を使うのは「影響を受けているため」
「過去分詞」と聞くと、「え?過去の話?過去の表現?」と思われることもあります。
しかしそう考えるよりも「受け身のイメージ」つまり「受動のイメージ」を持った方が良いでしょう。
ちなみに反対の意味として「能動表現である現在分詞」があります。つまり「動詞+ing」です。
「現在分詞 ← → 過去分詞」
こんなイメージで覚えておくとよいでしょう。
話を戻します。
The match made me excited.
この文章ですが、文章の最後に過去分詞を使用しています。
それはなぜか。
それは「試合というものがあって、それがあることで興奮した」ということだからです。
つまり「興奮する材料があった結果、興奮している」のです。
要するに「影響を受けるものがあった」ということで、「影響を受けている」つまり「受動」、よって「過去分詞」を使用するのです。
そこまで詳しく考えなくてもよいですが、makeを「~させる」で使用するとき、最後に動詞表現を入れる場合には、過去分詞の形にすればよいというだけの話です。
例文を覚えてしまおう
英語は、英文(フレーズ)で覚えてしまうと非常に楽になります。
今回の場合は「It makes me happy.」です。
この英文を覚えてしまってください。
もう一度言います。
「It makes me happy.」
です。