英語が苦手な生徒がよく「動詞を2つ使ってしまう問題」に陥ってしまいます。
前提として、英文を作るときに動詞を2つ以上使用することはあります。
しかし基本的な英語においては、「主語1つに対し動詞は1つ」という考えをまず持ってもらいたいと思います。
そしてそのルールを破った際に「あれ?」という違和感を感じてもらいたいのです。
もう一度言います。
「主語1つに対し動詞は1つが基本」です。
よくあるミス
たとえば「私はテニスをします」という文章。
よくあるミスとしては以下のような感じです。
I am play tennis.
この場合、amという「be動詞」とplayという「一般動詞」を使っています。
「be動詞」も「一般動詞」も「動詞」です。
そのため、どちらか1つを使うことになります。2個は使いません。
どちらを残すと意味が通るか
amとplayですが、どちらを残すと英文としての意味が通るでしょう。
I am tennis.(私はテニスです)
I play tennis.(私はテニスとします)
答えは「play」です。
主語1つに対し動詞は1つ
あくまでも英語の基本ではありますが、主語1つに対し動詞は1つです。
この考え方を常に基本として持っておいた方がよいでしょう。
動詞を2つ使う場合
基本は主語1つに対し動詞は1つですが、動詞を2つ使う場合もあります。
代表的な文法としては「不定詞」です。
I go to the park to play tennis.
(私はテニスをするために公園に行きます。)
この場合、「go」と「play」の2つの一般動詞が使われています。
2つ目の動詞の前に「to」
動詞を2つ使う場合には、2つ目の動詞の前に「to」を入れるようにしましょう。
そうすることで、動詞を2つ使うことが可能となります。
動名詞でも動詞を2つ使っているように見える
Playing tennis is fun.
このような文章でも動詞を2つ使っているように見えるかと思います。
この文章は「動名詞」の文章です。動名詞とは動詞を名詞的に使ったものです。
この場合、動詞を名詞的に使っているため、考え方としては動詞ではありません。
そのため、be動詞を使うことができます。つまり動詞を2つ使っていることにはなりません。
考え方を変えてみる
少し考え方を変えてみます。
Playing tennis is fun.
この文章の意味は
「テニスをすることは楽しい」
という意味です。
英語において主語は「~は」までです。
つまりこの文章の主語は「playing tennis」ということになります。
そのため主語1つ動詞1つの考え方で行くと、主語の後に動詞を持ってくる必要があります。
そしてその後に体を動かす表現はありません。でも動詞を使わなければなりません。よってbe動詞の出番となるのです。
英語には主語は4種類あります。
「I」「you」「複数」「その他」です。それぞれのbe動詞は決まっています。
- 「I」・・・「am」
- 「you」・・・「are」
- 「複数」・・・「are」
- 「その他」・・・「is」
「playing tennis」は「その他」になるため、be動詞は「is」となります。
ちなみに動名詞と不定詞は似ている
ちなみにですが、動名詞と不定詞は似ています。
よって
Playing tennis is fun.
は
To play tennis is fun.
細かく言うとニュアンスは異なるのですが、中学英語当たりではどちらも同じ意味となります。もちろん会話をしていても通じます。
違和感とは「おえっ!」って感じ
あくまでも私個人の感覚です。
生徒の英文をチェックしているときに、問題文を読まずに回答だけを一気に見ることがあります。
その際に「おえっ!」という感じとなります。
個人的な感覚ですが、英文的に何かしらのミスをしているとパッと見ただけでそう感じてしまいます。
そして何で違和感を感じたのだろうと答えをよくよく見ると、動詞を2個使っていたりするというわけなのです。
日本語に例えると
私の感じる違和感というのを日本語で例えてみます。
「私に名前は渡邉です。」
どうでしょう?違和感を感じませんか?
「私は今日を英語の勉強にしました。」
違和感凄いですよね。
これを英文から感じるのです。
ということで、あくまでも基本の英語ではありますが、主語1つ、動詞1つを基本として定着してもらえたらと思います。