これまでたくさんの生徒を見てきました。
その中には「どのくらい勉強すればどのくらいの成績となり、どのくらいの成績だったらどのくらいの高校へ進学できるのか」を多くの生徒がわかっていませんでした。
そこで今回は大体の目安をお話ししたいと思います。
勉強時間がすべてではない しかし目安にはなる
まず前提として勉強時間がすべてではありません。そこには集中力や興味が関わってくるためです。
ただし勉強しなければ成績が上がることはありません。
そのため相対的に考えても長い時間勉強したほうが成績は上がります。
長い時間の定義は人それぞれとなります。6時間で長いという生徒もいれば、1時間でも長いという生徒もいます。
塾講師からしてみるとの話なのですが、1日の中で学校以外の勉強時間として5時間を超えれば長い方・・・というぼんやりとした感覚はあります。
学力調査テスト・入試の点数から見てみる
学力調査テストや入試の点数から、どのくらいの勉強をするとどのくらいの点数が取れるのかを考えてみたいと思います。
前提として、これまでどのくらい勉強してきているのか、どのくらいの点数を取っているのかによっても変わってきます。
当塾の生徒を見ている感じでお話しします。
合計点数が200点以上 1週間で40時間以上は勉強している
たとえば合計点数が200点を獲得することを目的としたとしましょう。
富士高校、沼津高専、静岡高校、清水東高校あたりを目指しているのであれば、このくらいの点数は欲しいです。
これまでの生徒を見てきた中で、上記の高校に進学した生徒は塾への通塾頻度は1週間のうち4日~5日、1回あたりの勉強時間は3時間~5時間、そして自宅での勉強時間は2時間~3時間ほどでした。
ちなみに少なく見積もっての話です。
もちろん土曜日、日曜日も勉強します。土日に関しては6時間~8時間ほどの勉強をします。
ちなみにこれは学校の宿題を行う時間はほとんど含まれていません。
つまり大体ですが、1週間で学校での勉強以外で40時間以上は自主勉強に費やしています。それも集中した状態でです。
これは決して多くはなく、もっと時間を費やしている生徒もいます。
これまでの勉強した量にもよる
ただしですが、これ以下の勉強時間で合計点数を200点以上にする生徒も極稀ではありますが中にはいます。
本当に極稀であり、マネしない方がよいです。
そういった人たちの傾向としては、ものすごい集中力を持っているということです。
合計点数が170点前後 1週間で30時間前後
合計点数が170点前後を獲得することを目的としたとします。
このあたりのレベルの生徒は若干難しいです。
というのも一生懸命勉強してこのくらいの点数を取れる生徒もいれば、ほどほどの勉強でこのくらいの点数を取れる生徒もいるのです。
そういった点数が170点前後です。
これまで見てきた生徒からすると、塾への通塾頻度は1週間で3日~4日、1回あたりの勉強時間は3時間~5時間、家で勉強する生徒もいればそうではない生徒もいました。
繰り返しますが中学生レベルの問題であれば、このくらいの勉強量で170点前後を獲得する生徒も意外といるのです。
ただしこれはそれまでそれなりの点数を獲得してきた経緯がある生徒の場合です。
短い勉強時間で成績を上げるのは難しい
今回お話ししたように、トップレベルの高校に合格する人たちはかなり勉強をしています。
もしくは強烈な集中力を持っていて、学んだことを少ない試行回数で自分のものにしています。
何度もいいますが、あくまでも目安です。
ただ現実を知ってもらいたいのです。
「このくらいの時間勉強している人たちがライバルになる」ということです。
そのため、このくらいの勉強ができる、そしてやっているということであれば、そのレベルを目指してもよいかと思います。
勉強だけがすべてではない
逆にそこまで勉強したくはないという人は、それでもよいと思います。
自分のペースで勉強し、行ける高校に進学するのはよいことだと思います。
進学校に進学すると、当然周りは勉強ができる人たちばかりです。そのレベルで授業が進みますし、それが普通となります。
そのためとくに進学校のあるあるなのですが、ギリギリの状態で高校に勉強でかなり苦労してしまう、常に下位から抜け出せない・・・ということはよくある話です。結果勉強が嫌になってしまうということも・・・。
当塾の場合、生徒の意見を尊重するようにしています。
毎年、「もっと上の高校行けるのに・・・」と思う生徒がいるのですが、生徒の意見を尊重し続けてきました。それは勉強がすべてではないと思っているためです。
つまりは生徒が成績を上げたいと考えているのなら、それに付き合います。ほどほどというのであれば、それに合わせます。
何に価値を見出し、時間を費やすのかは生徒の自由だと思っています。勉強すべてではないと思います。
すでにカウントダウンははじまっている
もう9月です。
高校入試本番まで約半年しかありません。カウントダウンははじまっているのです。
その半年間をどのように過ごすかによって、この先の3年間、どの高校に通うのかが決まってきます。
2ヵ月や3ヵ月で劇的に成績を上げることは難しいです。
そろそろ行く高校、行ける高校の目安を決めてもよいころだと思います。
現状から見た目安
現在テストで170点前後を取っている人であれば、富士東高校、富士宮西高校、星陵英数科総合あたりは現実的に狙えると思います。本当に努力をするのであれば、もう1つ上のランクの高校、たとえば富士高校も視野に入ってくると思います。
ただし内申点が必要です。富士東高校あたりを狙うのなら35以上は欲しいです。富士高校なら40は欲しいです。
現在テストで120点~150点くらいを取っている人であれば、吉原高校、富士宮北高校、富岳館高校、富士市立高校あたりが狙える位置かと思います。内申点であれば、30前後は欲しいです。
150点くらいを取っていて、本当に努力をするという生徒であれば、もう1つ上のランクも視野に入ってくるかもしれません。
あと半年しかない
繰り返しますが、あと半年しかありません。
今年中にはほとんど進学先が決定します。行きたいと思っていた高校に行けるかもしれないし、行きたくないと思っていた高校に行くことになるかもしれません。
ただすべては自分の努力次第です。
余談 周りのことを信じすぎない方がよい
ちなみに余談ですが、周りの友達の話を全て真に受けない方がよいです。
全然勉強をやっていない・・・といっている友達がかなり勉強をしているということはよくある話です。
私自身に似た経験を持っています。
私が中学生のとき、ものすごく勉強ができる友達がいました。勉強ばかりしているのだろうと思っていたのですが、テレビ番組の話をしたりしてたのです。
だからテレビを結構見ているんだなと勝手に思い込んでいました。
大人になって聞いた話ですが、当然勉強をかなりしていたとのことでした。テレビの内容を知っていたのは見たい番組を録画し、休日勉強の合間の休憩で見ていたとのことでした。
5時間勉強しても全然していないという人もいますし、1時間勉強して凄い勉強をしたという人もいます。価値観は人それぞれであるため、あまり周りの友達の「勉強している、していない」という話は真に受けない方がよいと思います。