勉強をするときにノートをきれいに書いている生徒がいますが、正直あまりお勧めはしません。
あくまでも経験上の話ですが、成績がよい生徒ほどノートをあまりきれいに書くことはありません。
綺麗に書くことよりも、「スピードと量を重視」します。
そのため、同じ時間勉強していてもたくさんの勉強ができるというものです。
同じ時間勉強していても、文字を書くスピードが遅い生徒がプリントを1枚終わらせる間に、速い生徒はその何倍ものプリントを終わらせているということはよくあります。
ここで大きく学習量に差がついてしまっているのです。
ノートが汚いよりもきれいな方がよいが・・・
語弊がないように言いますが、汚いよりもきれいに書いた方がよいとは思います。そして悪いとも言っているつもりはありません。
ただし「ノートをきれいに書くことによって犠牲になっていることが多い」ということを伝えたいと思っています。
逆にいうと、「犠牲にならないのであれば綺麗に書けばよい」と思います。
また時折綺麗に書くことによって、モチベーションを上げるのは悪くはありません。
ただし常に字をきれいに書くことを意識したり、線を引くときに物差しを使っていたり、さまざまな色のペンを使い分けたり、アンダーラインを弾いたりしすぎてしまうと、何かを覚える・・・というよりもきれいなノートを作ることが第一優先となってしまうかと思っています。
ノートを綺麗に書くことに満足してしまい勉強した気になってしまう
ノートを綺麗に書くことで満足してしまう生徒がいます。
そして丁寧に時間をかけて作った綺麗なノートは、時間をかけた分、勉強した気になってしまうのです。
勉強の本質な、何度反復練習するかということです。
汚い字であったとしても、何度も何度も反復練習した方が知識は身につきやすいのです。
成績のよい生徒の傾向
成績のよい生徒の傾向としてですが、とにかく字を書くのが早いです。
そして線を引くときには、物差しを使わずフリーハンドで書いたりもします。
つまり何が重要なのかを把握しているのです。
きれいにノートを書いて見返すのか問題
そもそもですが、ノートをきれいに書いたとしましょう。何回見返しますか?
恐らくですが、ほとんどの生徒は見返すことはないと思います。
何度も言うように、綺麗に書くことは悪いことではありません。
ただし、毎回時間をかけて書くことは正直プラスにはならないと思っています。
それであれば、覚えたいことを素早く何度も何度も反復して書いた方が覚えます。
スピードアップのクセを付ける
文字を書くスピードは生徒によってかなり違います。
そして結論として、文字を書くスピードはなるべく速い方がよいです。なぜなら試験には制限時間があるためです。
「やり方はわかっていたんだけど、問題が最後まで解くことができなかった」
という生徒がいます。
この要因の1つが、文字を書くスピードにあると考えています。
性格の問題も
これまで文字を書くスピードが遅い生徒に対しては、スピードアップを促したことが何度かあります。
しかしなかなか改善することは難しかったです。
汚い字を書くことが本人からすると耐えられない・・・とのことです。
気持ちはわからなくもないのですが、制限時間のある中での試験では不利にしか働きません。
そのため、早く文字を書くこと、そして文字が多少汚くなったとしても気にならないよう、改善していくことをおすすめします。
あくまでも傾向 自分の勉強方法を確立させる
ここまではあくまでも傾向です。
もしこれまできれいにノートを取っていて、思ったような成績を取れているということであればそれを続ければよいと思います。
しかしそうではない場合には、これまで行ってきた勉強方法を改善させる必要があります。
それがたとえしたくないことであったとしても、成績を上げたいと考えるのであれば挑戦するしかないと思うのです。