中学3年生になるとある文章で突然間違えが増えてしまいます。
中学1年生や2年生では間違えません。
そこで問題です。
次の日本語を英語にしてください。
「あなたはペンを持っています。」
答えは・・・
「You have a pen.」
ですね。
中には「a」をつけ忘れてしまう生徒もいますが、大抵の生徒はこのように正解を導き出します。
では次です。
「You have a pen」を疑問文にしてください。
答えは・・・どうなりましたか?
実はこの問題で間違えてしまう中学3年生が意外と多いのです。
中学1年生と2年生は解けるが3年生が引っかかる問題
「You have a pen.」
という英文ですが、これを疑問文にする際、中学1年生や2年生であれば
「Do you have a pen?」
という答えを出します。
正解です。
ところが中学3年生になると
「Have you a pen?」
といった回答を導き出してしまいやすくなるのです。
理由は「現在完了」を習ったことが影響しています。
現在完了(have+過去分詞) 疑問文にするときにはhaveを前に出す
現在完了は「have+過去分詞」を使います。
「経験」「継続」「完了」を表現する文法です。
そして疑問文にするときには、「have」を文章の先頭に持ってきます。また否定文にするときには「have」に「not」と付けます。
これを学校で習うため、「Have you a pen?」という答えを出してしまうようになってしまうのです。
「「have」を使う文章を疑問文にするときには「have」を前に出せばよい!」
このようなイメージが強くついてしまうようなのです。
英語の基礎を理解することで防げる
英語の文法の基礎を理解していれば、このようなミスは減らすことができると思っています。
英語は基本的に「主語」が来て次に「動詞」が来ます。
「You have a pen.」
であれば、「you」が主語、「have」が動詞(一般動詞)です。
一般動詞から始まる英文は「命令文」となります。そのため命令文を作るわけではなく疑問文を作るときに、一般動詞を先頭に持ってくること自体がおかしくなってしまいます。
また違った文章で考えてみるとよいでしょう。
「You like a dog.」
「You play tennis.」
「You go to the park.」
使用している単語は異なるものの、これらすべては同じ形の文法です。
「you」という主語がはじめに来て、その後ろに「一般動詞」が来ています。
ではこれらをすべて疑問文にしてみましょう。
「You like a dog.」・・・「Do you like a dog?」
「You play tennis.」・・・「Do you play tennis?」
「You go to the park.」・・・「Do you go to the park?」
このようになりますよね?
この中に先ほどの文章を入れてみましょう。
「You like a dog.」・・・「Do you like a dog?」
「You play tennis.」・・・「Do you play tennis?」
「You go to the park.」・・・「Do you go to the park?」
「You have a pen.」・・・「Do you have a pen?」
このような順番で解いていけば、「Have」を先頭に置いた疑問文を作ることは減るかと思います。
違った考え方をします。
もし「have」を先頭にして疑問文にするのであれば、文章の途中に「過去分詞」が入っていないとおかしくなります。
使用する「have」が一般動詞の「have」なのか、それとも現在完了の「have」なのかを今一度考えながら解いてみるとよいでしょう。