先日行われた中学3年生の学力調査テスト(英語)の大問6と7の解き方と模範解答を紹介します。
どちらもいえることですが、「問題文をしっかりと読み把握すること」が大事となります。
問題をしっかり把握する 問題文・説明文が最大のヒント
6に関していうと、
- 問題文をまず読みます。
- 次にハナの父とハナの対話文(日本語)を読みます。
- その上で英語のメールの本文を読みます。
この順番が基本です。
人によってはメールの本文を読んでから、ハナの父とハナの対話文を読む人もいるかもしれません。
いずれにしても、まず全体を把握するところから始める必要があります。
- インドからアニカが遊びに来る。
- ハナの家に滞在する。
- そしてアニカがくる前に、ハナとハナの父親が話をしている。
- その結果、ハナがアニカにメールを送る。
このような流れとなっています。
次にハナの父とハナの会話です。
この部分は日本語で書いてあるため、内容把握はそれほど難しくはないでしょう。
ハナの父
来週アニカがインドから来るよね。
インド人は右手を使って食事をするようだね。
アニカは普段、どうやって食べているのかな?
手で食べているのか?それともスプーンを使っているのか?
ハナ
分からないから聞いてみるね。
ハナの父
インドカレーの作り方もアニカから教わりたいよね。
ハナ
わかったよ
ハナの父
アニカが来た初めの日は日本料理にしようと思う。アニカは寿司を食べたことがあるのかな?聞いてみてよ。
という流れです。
まずこれを把握しないと問題を正確に解くことはできません。
よく問題文を読むことを省略してしまう生徒がいますが、問題文が最大のヒントであり、それを読まずに解くことは絶対に避けたいところです。これはどの科目でもいえることです。
ちなみになぜ問題文を読まない生徒が出てくるのかというと
- 面倒
- 問題文の重要性に気づいていない
- 問題文を読まなくてもすぐ解ける問題もある
ということが理由となります。
話を戻して、まず日本語のハナの父とハナの会話を理解したところで、今度は英文を理解していきます。
私の父親があなたについて何か知りたいみたい。
①ホニャラララララ・・・
あなたって手で食べる?それともスプーン?
私の父親はインドカレーがものすごく好きなの。
②ホニャラララララ・・・
彼(私の父)は初めての日の夕食で日本食を作るつもりだよ。
③ホニャラララララ・・・
私はあなたに合うのが待ちきれないよ。
全体を通してこのような感じとなります。
その上で「ホニャラララララ・・・」の部分を埋めていきます。
②は対話文とメールの文面から推測すると「インドカレーの作り方、教えてくれる?教えられる?」でしょう。
③は対話文から推測すると「寿司を食べたことがある?」でしょう。
ここまで来たらあとはそれらの日本語を英語にするだけです。
②Can you tell us how to cook Indian curry?
③Have you ever had (eaten) Sushi?
この辺りになればよいかと思います。
もしわからない単語があったとしても、前後の文章や単語から予想するようにしましょう。「1つや2つ単語がわからないから全部がわからない!!!」という人が時折いますが、多少単語がわからなくても文章は理解できるものです。
すべてを日本語にするところから
7はすべて日本語にするところからはじめます。
ただし完璧な日本語にする必要はありません。簡単に訳してしまえばよいです。
(1)
母:おはよう、ソウタ。あなたは疲れているように見える。
ソウタ:はい、よく眠れなかった。
母:何があったの?
ソウタ:今日テストがある。だから(ナントカカントカ)
となると、「昨日の夜一生懸命勉強していた」あたりかと思います。であるとすれば「I studied hard last night.」となります。
ちなみに私はそう思っただけであり、そのほかもあるかもしれません。答えが1つとは限らないのです。
(2)
ハル:あなたは放課後、何をするつもり?
ユイ:(ナントカカントカ)。なぜならば私の友達の誕生日だから。
ハル:なら忙しいよね。
となります。だから「私は友達のためにプレゼントを買いに行く」あたりの英語にすればよいかと思います。
I am going to buy a present for my friend.やI have to buy a present.といった文章になるでしょう。
ちなみにI will buy a present for my friend.でも正解になるとは思いますが、ちょっとニュアンス的な問題が出るかもしれません。
be going to・・・前から決めていた
will・・・その場で決めた
というニュアンスがあります。そのためbe going toのほうが適切かと思うのです。
このような過程を経て6と7の問題は解いていきます。
過程を省略すればするほど間違いのリスクが高まる
ここまでで紹介した方法よりも省略した解き方をしてしまうと、間違ってしまうリスクが高まることでしょう。
また英作文ですが、変に難しい文法や単語を使う必要はありません。難しい単語や文法を使ったからといって加点されることはありません。減点方式だからです。
どんなに単純な文章でも間違っていなければよいのです。
単純でよい ただし正確に
今回の6と7はそれほど難しい内容ではありません。
正直に言いますが6で少し私は固まりました。日本語が思いつかなかったのです。そういうこともあります。
そういったときには一旦飛ばしてから再び戻ってみると、意外と思いついたりします。
また英作文は正確さが求められます。難しい文法を使う必要はありません。簡単な文章でよいのです。
難しい文法を使った、文章を長くしたからといって加点されることはありません。
そして基本として気を付けるべきは
- 主語と動詞
- 肯定文、疑問文、否定文
- 時制(現在、過去、未来)
少なくてもこの3つは常に意識してください。
英作文を作るとき(日本語 ← → 英語、英語 ← → 日本語)はもちろんですが、長文を読むときもです。
また想像力も試されますし、何よりも文章読解力も試されます。