経験のある塾講師は苦手とする問題傾向を把握している+生徒の苦手を把握しやすい

富士市大渕の塾
富士市吉原の塾

先日生徒に教えていて、「講師としての経験」を実感したことがありました。

当塾は授業があるわけではないため、どの科目の勉強をしてもかまいません。

あの勉強をしたり、この勉強をしたり・・・ということが時間に関係なくできます。まさに家での勉強と同じです。

生徒が解けそうで解けない問題を出す 生徒把握と経験が必要

先日数学のプリントをもらって解いている中学3年生がいました。

すると「これ終わったら英語を教えてください」というので、英作文の練習をはじめることにしました。

その際、解けそうな問題と、似ているけど解けなさそうな問題を出すようにしています。

案の定、こちらが想定する問題で躓くことになりました。

恐らくですが、この「似ているけど解けなさそうな問題」を出題できるのは、経験だと思うのです。

問題はその場で考えて出題することも

私が英作の問題を生徒に出題する際には、何かのテキストから出すこともありますが、講師自身が考えて出すことも多いです。それは「解けなさそうな問題」を作るためです。

なかなか都合の良い問題はテキストになかったりするのです。

行ったり来たりしながら問題を出題

中学3年生が英作文の問題を解いているときに、離れたところで勉強している中学2年生に声をかけると「英語の問題を出してください」といわれました。

ということで、中学3年生と中学2年生の間を行ったり来たりして英作文の問題を出すことになりました。

実はこれ、この塾ではよくある光景です。

ちょっと難しいのは、中学3年生の頭から2年生の頭に切り替えること。あと今回は科目が同じだからまだよいのですが、そこに数学が入って来たりします。

でもこれも経験かと思うのですが、意外とスムーズにできるものです。

英語の基礎を理解してもらうためによく出す問題

ちなみによく出す英作文は以下です。「英語のルールを知ってもらう」ということを目的としています。

あなたは学生です。
 You are a student.

あなたは学生ですか?
 Are you a student?

あなたは学生ではありません。
 You are not a student.

まず敢えて主語を「あなた」の問題を出します。それは主語が「あなた」に生徒が慣れているためです。

この問題の場合、「a」を忘れる生徒が結構多いです。そのほかでは疑問文のとき「Do you a student?」としてしまう生徒もいます。

次に敢えて主語を「私」にします。

私は学生です。
 I am a student.

私は学生ですか?
 Am I a student?

私は学生ではありません。
 I am not a student.

以上が回答なのですが、多くの生徒ははじめ「疑問文」で止まります。学校でこの文章が出てこないためです。

しかし英語のルールがわかっていれば簡単に解ける問題です。

このルールを徹底させたいという思いがあり、このような学校で出題されなそうな問題を出すこともあります。

ちなみにですが、ルールを覚えさせるという意味あいもあり、なるべく「短縮形」を使わない方がよいというアドバイスをすることもあります。

次に一般動詞を使った問題です。

あなたはテニスをします。
 You play tennis.

あなたはテニスをしますか?
 Do you play tennis?

あなたはテニスをしません。
 You do not play tennis.

これらは大抵正解します。ただ一部の生徒はbe動詞を一緒に使ってしまったり、一般動詞にingを付けてしまったりします。

そして意外と多くの生徒が迷うのが以下の問題。

私はテニスをします。
 I play tennis.

私はテニスをしますか?
 Do I play tennis?

私はテニスをしません。
 I do not play tennis.

疑問文のところで動きが止まる生徒がいます。

「 Do I ~」という表現を学校では習わないようなのです。しかしルールがわかっていればこれもとくに問題のないものです。

この「ルール」が大事だと思っています。ルールさえ覚えてしまうと、意外と中学英語は単純なものになります。

問題を出題する順番も重要

そして問題を出す順番にも気を使っています。

まず解けそうな問題を出し、おそらくここを間違えるという問題を狙って出していきます。

この「狙う」のが技術、経験だと思っています。テキストどおりや教科書通りで問題を出すと意外とこれができないのです。

また学校の場合、大勢に教えているため、「この生徒に対し狙って出す」というのがなかなかできないと思います。

当塾のようなある意味個別での対応だからこそ、狙い撃ちがしやすいのです。

すぐに対応する生徒もいますし、それでもなかなか習得できない生徒もいます。

それでも自由な時間勉強できる塾だからこそ、何度も狙い撃ちができ、何度も練習をすることができます。